2021年1月8日金曜日

お餅の化学

 

あけましておめでとうございます。AAの矢口です。

年末年始は宣言通り食べまくって走りまくりました。

が、明らかに摂取カロリーの方が上回りました。

恐ろしくて体重計に乗れません……。

 

 

年始にお雑煮として召しあがった方も多いのではないでしょうか、

本日のテーマは「お餅の話」です!

 

お餅はなぜ「もちもち」しているかご存知ですか?

今回は調理科学の視点からお話させていただきます。

 

もちはもち米から作られます。私たちが普段飯として食べるのはうるち米です。

もち米とうるち米の違いは、米に含まれる2種類のデンプンの比率の違いです。

 

化学選択の方はピンと来たかもしれません。

2種類のでんぷんとは、アミロースアミロペクチンのことです。

もち米は100%アミロペクチン、うるち米はおよそ80%アミロペクチン:20%アミロースで構成されています。

また、アミロースは直鎖構造、アミロペクチンは枝分かれ構造を持ちます。これも高校学習範囲ですね!

 

このアミロペクチンの枝分かれ構造がもちもちの鍵です。

アミロペクチンは構造上に水を抱き込んで糊化するため、

もちもちと粘り気のある食感を生み出します。

 

 

身近な現象が化学で裏付けられているって面白いですよね。

理解や暗記が進まないときは、身の回りの現象に置き換えてみると、

解決の糸口が見つかるかもしれませんよ!