こんにちは、AAの伊藤です。
今日は自分が法学部に所属しているのにちなんで法学部(特に法律)の話でもしようと
思います。
文系の人はこれを見て法学部も選択肢として考えて見てほしいなと思います。
法学部と言っても実は学問内容が二つに分かれることが多いです。
それは法律学と政治学です。
自分の所属している慶應や東大は二つとも法学部ですが、早稲田や明治なんかは
政治学は政治経済学部の管轄です。
法律学とは、読んで字のごとく法律を学ぶ学問です。
といっても法律の歴史である法制史や、法律の在り方を考える法理学など、
実際の法律が絡まない基礎法学と呼ばれる分野もあります。
しかし、ほとんどの学者は実定法(実際に定められた法律)を対象とした
研究をしていて、授業のほとんども実定法の分野です。
実定法学で学生が学ぶのは、学説や判例を用いた法律の条文の解釈の仕方がメイン
です。
法律の条文は汎用性を持たせるために細かい規定を置いていません。
なので条文の解釈によって様々な結論が取り得るのです。
条文をどのように解釈するかを学んで法的に事例を解決する方法を学ぶのが法律学科の
人の目標です。
政治学もまた政治を学ぶ学問ではあります。
しかし、ニュースや井戸端会議で話すような内容を学ぶのではありません。
本当の定義は権力の配分や行使の仕方を科学的に研究する分野です。
科学的?と疑問に思うかもしれませんが、政治にも少なからず法則性などがあります。
たとえばデュヴェルジェの法則なんてものがあります。
この法則はある選挙区からM人が当選する場合、候補者がM+1人に収束するという法則です。
この法則はゲーム理論という経済学で用いられている数学モデルでも説明がつくそうです。
アメリカやイギリスが二大政党制なのは小選挙区制で当選者が基本1人(M=1)だから
という説明がこの法則で出来ます。
このように歴史や行政原理、そして経済学なども駆使しながら政治について
科学的に学ぶのが政治学と言えましょう。
こんな感じでしょうか。
法律は生きている限り色んな所で出会いますし、政治も結局は様々な所で
私たちに影響を与えています。
社会の様々な場面で問題となる事象を解決する方法を学べる学部ですので、
興味が湧いたら調べてみてください。
そして法学部を視野に入れてみてください!