2021年7月26日月曜日

日本近代文学はいいぞ。

こんにちは。AAの内藤です。

今日は私の趣味全開で、日本近代文学について語っていこうと思います。

 

皆さんは日本近代文学、というと何を思い浮かべますか?

夏目漱石『こころ』、森鴎外『舞姫』、志賀直哉『城の崎にて』、芥川龍之介『蜘蛛の糸』、中島敦『山月記』、太宰治『走れメロス』…

国語の教科書に載っているだけでもたくさんありますね!

日本の近代文学というのは、文明開化の頃、西洋の"novel"に衝撃を受けて日本文学でもそれを実践したいと考えた坪内逍遥により幕が開かれました。

彼の『小説神髄』や『当世書生気質』は当時の若者に多大な影響を与え、そこから初の日本近代小説と言われる二葉亭四迷の『浮雲』が生まれます。

この二人によって切り開かれた「日本近代文学史」は戦中戦後に至るまで紆余曲折を経ながら日本史の一部に刻まれていきます。

 

どうでしょう?ロマンがありませんか?しかしこれだけではありません。

近代という時代は、印刷技術の発達に伴い形に残る記録が格段に増えたという傾向があります。

つまり、近代文学者たちの動きは彼らの作品だけでなく、当時の新聞記事や雑誌、はたまた友人の文士のエッセイなんかにも書かれているのです。

その分、面白おかしい逸話が沢山残っているんですよ!

 

例えば中学校の教科書に載っている太宰治の「走れメロス」。

このお話を書くきっかけとなったのが「熱海事件」です。

友人の檀一雄とともに熱海へ放蕩旅行に行った太宰。

遊んでいるうちにどうやらお金が全然足りないと気づきます。

そこで檀を人質として熱海に残し、師匠である井伏鱒二の元へ無心しに行くのですが…

と、続きは檀一雄の「小説 太宰治」で!

 

こんな感じで、日本に名を馳せた文豪たちの意外な一面が見られてしまうのも近代文学の良いところです。

少しでも文学に興味を持ってくれた方、是非文学部への進学を検討してみてください!