2020年1月8日水曜日

2次試験対策

こんにちは、AAの伊藤です。
前回からなんと中2日での登場です。
とはいえこのあとは恐らく2月まで出番がないので私ばかりが
投稿するなんてことはないです。
 
さて、今回は二次試験対策をお送りします。
まず、大前提として二次対策と私大対策は基本的に並行してやる
部分があります。
どちらかに傾倒するのではなく、適度な配分を心掛けましょう。
 
最初にスケジュールの確認です。
多くの大学は2/25に(一部の有名難関大学は2627も)2次試験が
あると思います。
そして各科目の配分時間と難易度を赤本などでチェックし、1度解いてみましょう。
そして、知らなかった分野、大学で頻出の分野などを重点的に勉強します。
ここまでは私大の対策とさほど変わりません。
私大と2次で最も違うのは記述・論述問題の量です。
マークシート形式の問題はまずないです。
自分は文系だったので文系の科目+数学の論述について書いていきます。
 
これまた前提としてわからなくても白紙はやめましょう。
何かしら書いておくことで貰える点が存在します。
考えすらしてなかったのなら別ですが考えたのなら時間が無意味になってしまっています。
それに入試の問題を完答する人は実際少なく、多くの人は部分点しかとってないです。
なら部分点だけでも狙ったほうがいいのがわかると思います。
 
文理共通の英語ですが、基本的に2次に特徴的なのは日本語訳と英作文です。
日本語訳は下線が引かれてそのまま訳する問題もあれば、「どういうことか?」
と聞かれて該当部分を訳する問題も含みます。
これらの問題では、①文構造把握、②単語訳把握、③文脈整合のようなことが
必要です。

①、②は言わずもがななので飛ばします。
③の文脈整合ですがここでは解説のような素晴らしい訳のために文脈を見る
のではなく、基本的に直訳してそれが文脈と合っているかを見ます。
素晴らしい訳にチャレンジしないのは、②の単語訳からずれてしまうことで
減点されてしまうのを恐れてです。
英作文では言い換えの慣れと間違えやすい英文法の矯正がいります。
日本語で言いたいことは出てくるけど単語を忘れている(正確には日本語
から英語にできない)ことはよくあると思います。
その時のために言いたいことを簡単な単語だけで表せるようにしておきましょう。
簡単な単語なら忘れないし、文法ミスも少ないです。
間違えやすい英文法ですが、「雷が家に当たった」の英語訳をどうしますか?
このときthunderを使った人が多いと思います。
しかしこれは聴覚的な雷、すなわち雷鳴のことなのでこの英語訳では間違いで、
ightningが正解です。

このように普段読解ではあまり気にしないうえ、文法問題でも出づらい文法に
ついても英作文では命取りになりかねません。
なので英語の用法・語法といったあまり気をつけない英文法にも気をつけましょう。
 
国語でも同じく、古典では英語の日本語訳の時と同じ注意が必要です。
現代文では、正しい日本語の使用をしましょう。
「たり」を一回しか使わないこととか、「の」を何度も用いることだとか、
主語と述語の関係が遠かったりおかしかったりすることは日常会話では
問題ないですが、現代文の解答の際にはふさわしくありません。
現代文の答案を読むのはこのような日本語にうるさいお年を召した
教授の方々です。
答案を読む方に配慮して答案を作成しましょう。
 
社会科目では数十字からときに数百字で歴史についての答案を作成する
必要がありますが、作成前にアウトラインを作ることが大事です。
まず問題文を読んで聞かれていること、解答に入れたほうがいい歴史用語、
指定字数と下線、指定語句の有無などを確認しましょう。
このとき解答にはいくつかパターンがあります。
語句の説明に終始するタイプや、時系列順に解答を構成するタイプ、
2つの事項を比較するタイプなどです。
どのタイプの答案にするか決めた後、タイプと字数に沿ったアウトラインを作成し、
アウトラインに沿って答案を記述します。
闇雲に答案を書いても点になるポイントを含まない答案になる可能性が高いです。
あと、教科書は読み込んでおくといいです。
国立では私大と異なり、教科書に載っていないことは出せません。
さらに、教科書にはこのような国立の論述でよく出るフレーズがかなり入っています。
例としては、14世紀の危機についての部分や荘園の変化などです。
あまり私大やセンターでは問題として出せないが歴史的に意義がある事項を論述させる
ことが多いので、あらかじめ教科書を熟読して、これらの部分をチェックしておきましょう。
 
数学については図などの活用がオススメです。
図を使うことで解答の道筋が立てやすくなることもありますし、間違っていた際に
部分点がとりやすくなります。
そして論理的な構成を心がけましょう。
問題用紙や計算スペースに書いておいたものを写すとよくあるのが
何の公式や計算方法を使ったのか明示されていないのに計算が終わっていたり、
果てには解答が書かれていたりすることです。
これをやられるとたまたま書いた答えが合っていたのか、きちんとした計算の結果
出た解答なのか教授の皆さんは判断できませんし、このような場合に解答が合っていた
としても満点をくれることはないでしょう。
論理を跳躍した解答は減点がかなり大きくなる傾向にあるので、解答用紙を少し圧迫
してでも計算を少し載せることをオススメします。
そして解答用紙として紙が配られますが、最初にこの紙を折っておきましょう。
一枚そのまま使うと改行をする関係上どうしても余白が大きくなりがちです。
余白を減らすためにも2つ折りして2段で解答を書くといいと思います。
 
完成してみたら思わぬ大作になっていてびっくりです。
理系の科目については分かりませんが、数学のところに載せた部分が
参考になるかと思います。