2023年11月21日火曜日

歴史の選択

こんにちは、AAの伊藤雄太です。

受験生はそろそろ最後のプレテストを終えて本番を残すのみになったのではないでしょうか。

とはいえやはりここからも頑張りどころなのでめげずに勉強していきましょうね。

 

さて、今回は主に高2生かつ文系向けの歴史選択についてです。

世界史探究と日本史探求どちらにするか、悩んでいる人がいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで世界史も日本史も受験で使用し、どちらもセンター9割をとっている筆者がこのテーマで執筆します。

 

大前提なんですが、来年世界史と日本史を担当する(であろう)先生を知っていますか?

あまりにも先生がひどい場合にはその先生が担当していない方を選択するべきだと思います。

これはどちらが好きとかどちらが楽とかそういう次元ではないです。

来年度週に3時間くらいはその先生に習うわけですから苦痛を毎週抱えることになってしまいます。

それだったら緊急避難的に別の先生にすべきです。

なのでまずは来年の担当者リサーチを先生や先輩にしてみてください。

 

これを踏まえて両歴史の話をします。(以下主観つきです)

まず、日本史のいいところは中学歴史と重なるところ、基本的に一つの歴史を扱い、タテの関係が多いことが挙げられます。

中学歴史と重なるため馴染みやすく、とっかかりはつかみやすいと思います。

また、後述しますが世界史はヨコの関係も多いのに対し、タテの関係を日本史は基本的に扱います。

ちなみに、タテの関係とは時系列順の関係のことを指し、ヨコの関係とは同年代におけるいくつかのフィールドでの関係を指します。

例えば、日本史では17世紀の関係として江戸時代を学びます。(タテの関係)

一方、世界史では日本は江戸時代だったのに対し、世界では同時期何が起こっていたのかを学びます。(ヨコの関係)

ヨコの関係は今までにないですし、単純に難しい側面です。

一方で、タテの関係しか学ばない日本史は簡単…と思いきや弱点があります。

それは暗記量の多さです。

用語集を見ると、日本史は6600、世界史は5600語です。

ただし、用語集全部暗記することは決してないので用語だけ見ると実は同じくらいでしょう。

しかし、日本史の難しい点として史料問題の存在があります。

これは昔に作られた史料を使って解答する問題ですが、有名な史料に出てくる用語を暗記していないと解けないことがあります。

史料内の用語はなんと用語集には入っていません。

なので単純に暗記すべき対象が増えます。

 

一方、世界史に良い点は漢字が少ないこととそこまで深いところまで聞いてこない点です。

漢字の少なさについてはすぐにわかると思います。

ただ、中国史もあるのでゼロではありません。とはいえ少ないと評価できると思います。

そして覚える範囲が浅くて済むというメリットが実はあります。

例えば日本史で鎌倉幕府の体制について覚える場面があります。(教科書にも載っています)

執権、連署、侍所、公文所、問注所、政所・・・似たような単語続出のうえこれらの機能まで暗記している必要があります。

一方、世界史では歴史的な事件や人、王朝などをおさえるだけで、各国の細かいところまでは踏み込みません。

 

ということで世界史日本史の良いところ悪いところをお伝えしました。

以上の特徴から自分に合っているのを選ぶのが良いとおもいます。

ただ、これは人によるので最後はフィーリングです。

ちなみに筆者は世界史の方が好きでメインは世界史でした。

 

あと、個人的な見解になりますが、大学の難易度から選ぶのもありだと思います。

私立で言えば早慶なら世界史、MARCHならどちらでも、日東駒専とかだと日本史の方が良いんじゃないかと思っています。

というのもなぜか世界史は偏差値が低い大学ほど難しいというイメージがあるからです。

あと、早慶は単純に史料などもあり、日本史の難しい点が強調されているきらいがあるからです。

 

以上、世界史日本史の特徴から見る選び方でした。