タイトル: これからの夏休みの勉強法(国立理系)
こんにちは。今回は「これからの夏休みの勉強法」についてお話しします。夏の間にどれだけ自分の弱点を見つめ、計画的に克服できるかが大切だと思います。
まず最初に大事なのは、「夏の全体像」をしっかりと把握することです。多くの高校では、7月下旬から8月末にかけての約40日間が夏休みとなっています。この期間で、最低でも400時間、できれば500時間以上の勉強時間を確保することが理想です。そのためには、1日10時間程度の勉強を継続する必要があります。勉強時間の記録をつけながら、自分がどの教科にどれくらい時間を使っているのかを可視化するのもおすすめです。
まず数学ですが、これは理系にとって最も重要な科目です。共通テスト対策と二次試験対策の両立がポイントになります。夏の間は、まず典型的な問題パターンの習得を目指し、問題集や教科書での基礎固めに力を入れましょう。特に二次試験で記述が必要な大学を志望している人は、論理的に解答を記述する練習もこの時期から始めておくと安心です。過去問に軽く触れてみるのも大切になります。自分との実力差も把握しておきましょう。
英語は、理系でも軽視できない重要教科です。単語や熟語の暗記は毎日の習慣にしましょう。夏の間に一冊の単語帳を完璧に覚えるくらいのつもりで取り組むのが理想です。さらに、国立理系では英作文や和訳の問題が出題される大学も多いため、構文解釈や表現の練習も少しずつ進めておくとよいでしょう。
共通テストの対策もできれば理想的ですが、夏の間は速読を意識するのでなく1文1文を丁寧に構造を把握できるようにした方が、9月10月で本格的に赤本を解いたときに楽になると思います。共テ対策もこれができるようになっていれば時間配分を意識すれば解けるようになるので今は二次試験向けの勉強を意識しましょう。
理科(物理・化学)については、夏にどれだけ完成度を高められるかが合否を分ける鍵となります。まずは教科書レベルの基礎知識をしっかり固め、その上で典型問題を繰り返し解くことが重要です。分野ごとに「理解できている」「暗記が必要」「まだ手をつけていない」などの状態を把握し、自分の中での優先順位をつけましょう。また、問題演習では「なぜこの解法になるのか」を常に意識し理解をベースに進めていくことが、二次試験に通用する力につながります。同じ問題を何度も解き、理解を深めましょう。初めて解くような問題は解答を見ながら解いていいと思います。解答を覚えてから理解を深めましょう。大切なのは問題演習です。教科書をみて覚えるより、手を動かして覚えていきましょう。
最後に、夏を乗り切るためには「モチベーションの管理」もとても大切です。誰しも勉強に疲れる日もありますし、「なんのためにこんなに頑張っているんだろう」と迷う日もあるかもしれません。そんなときは、「問題集1冊終わったら好きな動画を30分見てもいい」などのご褒美ルールを作って、勉強のメリハリをつけるのが効果的です。また、毎日の達成感を記録する「できたことノート」をつけていくのも、自己肯定感を高める良い方法です。
夏休みは、これまでの自分を超える絶好のチャンスです。この期間をどう使うかで、秋以降の模試の判定や、本番の自信が大きく変わります。大変なこともあるかもしれませんが、今頑張ることで、志望校の合格に近づくことができると思います。全力で、この夏を走り切りましょう!