皆さんこんにちは。AAの佐藤です。
皆さんしっかりと寝れていますか?睡眠をとらないと頭が働かなくなっちゃいますよ。というのも、4轍の状態で、研究をしていたら、ちょっと重要になるものを壊してしまったんですよ。ちょっとだけ怒られちゃいました。
さて、外部研究施設、KEKってご存じ?知ってるよって人がいたら、物理マスターを名乗っても十分だと思うくらい、マニアックな施設です。KEKとは、高エネルギー加速器研究機構の略称です。何ができる施設かというと、高エネルギーのビームを利用することができます。
高エネルギーのビームって言われても、皆さんにはなかなか伝わらないと思いますが、一言で言うと、「宇宙に飛び交っているような危険なもの、浴び続けると人が死んでしまうような危険なもの。」といったものになります。
しっかりと、資格を取得しているものしか扱えないものなので、悪用しようとすることなんてもってのほかできないものになっています。
これを使って具体的には何をするのか、非常に簡単に言うと、それは、「検出器にそれを当てて、応答を調べる」ことをします。普通の大学の実験施設では、半年以上かかるようなデータを2時間程度で取れてしまうほどのことができるので、重宝されています。
最初に、4轍して壊した、って話をしましたが、この研究施設のちょっとした部品です…
この実験施設には、およそ二週間の滞在をしました。皆さんにクイズですが、実験には、「セットアップ(実験準備)」と「実験」と大きく二つに分かれるのですが、どれくらい、「セットアップ」をしたでしょうか?
正解は、12日間です。(14日の滞在)そうです。実際に実験を行えたのは、2日しかありませんでした。というのも、高エネルギーのビームって、非常にセンシティブなんですよね。ちょっとでもズレてしまうと全くデータが取れないんです。どれくらいセンシティブなものなのかというと、「0.1 μm」のずれを許してくれません。
0.1 μm=0.000001 m
分かりやすく言うと、定規の1mmをさらに10000等分してみてください。そのうちの一間隔くらいです。あほみたいに狭いでしょ。これを寸分なく合わせるのが地獄でした。
この作業のせいで、徹夜が続いちゃったんですよ。厳しい。
とまあ、ここまで書いてきましたが、結構、文量がすでにあるので、続きはまた次回としましょうか。
アドバイスタイムの時などいつでも構いませんが、お好きなときに声を掛けてくれると、楽しく話すかもよ...